日々のつれづれ

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暮らしや趣味(音楽、舞台、映画)に関するレビューが中心の雑記ブログ

【レビュー】自粛中にYouTubeでみて心に残った海外の舞台ベスト3

年末年始にかけて自粛要請がまたやってきそうですね。2020年の4月~5月ころの自粛中、みなさんはどのようにお家での時間をお過ごしだったでしょうか。

 

本日はミュージカル、バレエ、オペラ、演劇といった海外の舞台をほぼ観たことなかった私が、自粛中にYouTubeでみて心に残った舞台ベスト3を紹介したいと思います。

春の自粛期間は、国内外で多くの舞台がYouTubeを使って配信されており、私はチャンネル登録して、更新されたらそれらを観ていました。毎週末や、数日に1演目のペースで配信をする劇場も多く、現在はそんな頻度ではみられないですが、この間だけはものすごい頻度でみていましたね・・・。いま思えば辛くも幸せな期間でした。

 

現在、これらの配信は終わってしまっていますが、同じ演目ではなくてもクリスマスの特別配信がYoutubeで見られたり、DVDとして見られたりするものもあるので、そちらも紹介していきたいと思います。

 

1.アンドリュー・ロイド・ウェバージーザス・クライスト・スーパースター

ジーザス・クライスト・スーパースター (Jesus Christ Superstar)」は、イエス・キリストの死までの最後の7日間を描いた作品です。とはいっても歴史的な感じではなく、ロック・ミュージカルとして登場人物のいでたちも現代風に描かれています。

 

アンドリュー・ロイド・ウェバーの一連のミュージカル配信がなされた「The Shows Must Go On!」 で、公開がされていたときに見たものです。私が見たのはこのアリーナ・ツアーのもので、DVDになっています。Prime Videoにて290円で見られるようにもなっているようですね。ストーリーもですが、演者の方たちの歌唱力にもとても感動しました。途中、タモリ倶楽部の聞きなれた音楽が出てきて、「アッ、この曲だったんだ」と驚きました(笑)

「The Shows Must Go On!」は日本での無料配信がみられていた期間が終わって、しばらく日本から視聴できないようになったと思ったのですが、最近、このチャンネルではありがたいことに、無料配信を再開したようです。週末48時間の期間のみで公開していることが多いので、ぜひチェックしてみてくださいね。

www.youtube.com

また、Youtubeページでは、「ジーザス・クライスト・スーパースター」をはじめとして過去配信動画の名場面も見られるようになっています。

2.National Theatreの「アマデウス

続いて、英国ナショナルシアターの「アマデウス(Amadeus)」という作品です。以下でオフィシャル・トレイラーがみられます。

National Theatre | London, UK

 

これは当時売れっ子だったモーツァルトと、そのライバルであるアントニオ・サリエリ(Antonio Salieri)を描いた戯曲ですが、モーツァルトの手掛けたオペラ作品の名シーンがちょこちょこ挟まれるので、音楽作品としても楽しめます。この舞台では、生演奏がセットになっていました。英語字幕を出せたので、なんとかストーリーも理解できました。

こちらの作品、映画にもなってるのでみたことある人も多いかもしれません。

アマデウス ディレクターズカット [Blu-ray]
 

作中では、モーツァルトがつくったオペラ作品の名シーンも再現してくれるんですが、「魔笛Die Zauberflöte)」の「夜の女王のアリア」などが披露されていました。これはフリーメイソンの思想に影響を受けて作られた作品で、いたるところにその儀式や教義を彷彿とさせるモチーフが使われています。(そのため、フリーメイソン側に目をつけられてしまったそうですが‥)

モーツァルトってすごい人間味があって、お茶目なんです。彼の作る作品も彼が描かれた作品も。オペラも内容をみたら、すごく下世話なんですよ、男女の乱れた関係とか。

 

そして、なんと「魔笛」は、ロイヤル・オペラ・ハウスのYoutubeページで、クリスマス配信があるようです。興味を持たれた方はぜひともチェックしてみてくださいね(*´ω`)
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3.ボリショイ・バレエの「くるみ割り人形

ボリショイバレエの配信もかなり楽しみました。「スパルタクス」、「スワンレイク」などなど。どれも素晴らしいものでした。しかし、なんといっても、「くるみ割り人形(Nutscracker)」はチャイコフスキーの優美な音楽と場面ごとのかわいらしい踊り・衣装で文句なく素晴らしかったです。音楽だけでもワクワクした気持ちになります。


20/12 - трансляция балета «Щелкунчик»/20/12 - "Nutcracker" - Bolshoi Ballet in cinema

ボリショイバレエの「くるみ割り人形」は、ダンス、舞台美術、カメラワークとにかくどこをとっても美しいのです。美の殿堂ですか。おそらくボリショイの来日公演でも、みられないクオリティなのだろうと思います。死ぬまでにその地で本物を見たいと言わしめるものがありました!

 

クリスマスを目前にした今、もう一度観たい演目です🎄

 

バレエは言語の壁がないため、海外舞台の鑑賞経験のない私にも、比較的楽しみやすいジャンルでした。(バレエの世界観に慣れるまで少しありましたが‥)ロイヤルバレエの「変身」、マリインスキー劇場の「海賊」なども、想像を絶するダンサーの身体性が心に残っています。ローマ歌劇場バレエをみると、今もYoutubeで公開されている作品がいくつかあるようです。

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また、英国のロイヤル・バレエもクリスマスに向けて「ドン・キホーテ(Don Quixote)」の配信を行うことが書かれていました。前述したロイヤル・オペラ・ハウスのYoutubeページから見られます。

 

おわりに

これまで海外の舞台に全く縁のなかった自分が、Stay Homeがきっかけで配信された動画をみて楽しめた・心に残ったという作品を紹介してきました。こんな素晴らしいコンテンツを無料で全世界に配信してくださった制作者や劇場の方々には感謝しかありません (´;ω;`) 

 

この先、海外に出かけて、ひとつ3時間ほどの舞台の高額のチケットを買うにはためらわれるというとき、一度でも観たことのある作品だと安心しますよね。少しでも、クリスマスや年末年始の自粛を楽しむするきっかけになればと思います★

 

最後に、我が家で行った鑑賞方法の工夫です。うちでは、TVに繋いだNintendo switchからYouTubeを起動→TVにはスピーカーを繋げて鑑賞しました。この規模の舞台鑑賞にはPCでは物足りず、できれば大画面、良い音があると感動も高まります。