【鑑賞記録】ヨーヨー・マと旅するシルクロード
amazon primeで現在無料公開中のヨーヨー・マと旅するシルクロードを視聴しました。
ヨーヨー・マといえばクラシック音楽で有名なアメリカ人チェリストですが、本作は彼による共同プロジェクトに焦点が当たっています。
彼の呼びかけで総勢50名以上のアーティストからなるチームが結成され、それがシルクロード・アンサンブルと呼ばれ、この映画の中心になります。
アンサルブルはアメリカ、ヨーロッパだけでなく、中東やアジアなど実に多様なバックグラウンドのアーティストから構成されていて、音楽表現としても実験的・挑戦的であるがゆえに批判もあったようです。
音楽映画かなと思ってみてますと、意外にも映画は、アーティスト個人個人のルーツを追っていくものでした。
映画では彼らの生まれた国々の音楽文化、伝統的な楽器、このプロジェクトに対する意気込みなどが紐解かれていきます。結構アーティスト自身に語らせる部分も多かったので、それだけでも面白い内容でした。
そういったドキュメンタリー的な要素もあることで、彼らが異国で行ったコンサートの様子を取り上げただけの映像とは異なり、物語としても深みがある楽しめる映画になっています。
バグパイプ、ケマンチェ、中国琵琶など、馴染みのない各国の楽器が出てきて、聴いていても楽しいし、普段の日本での音楽体験についても考えさせられます。
クラシック音楽だけでなく、少しでも音楽に関心のある方には、いろんな側面からみても楽しめる作品と感じました。
また、旅する(ツアー公演)様子を追っているので、ロードムービー的でもありました。
Amazon prime会員ですと無料ですし、時間のある方には是非おすすめしたい映画です(^_^)
こちらのCDもおすすめです(^^)
【鑑賞記録】劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編
感染拡大が恐れられるところですが、この冬休みにとうとう大人気映画である「劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編」を観てきました。
都内ですが、空いてる時間帯、空いてる映画館を選んだ結果、ガラガラでした。
この映画がカバーするのは、一昨年放映されていたアニメの続きのストーリーで、この映画の中で物語が完結するわけでなく、映画後も物語は続いていきます。
そういった点ではアニメまでを見ていない方は、足を運べない作品かと思いますが、今日はこの映画を観た感想を踏まえて、おすすめしたい理由を書きたいと思います。
推しがいたら観に行くべき作品
私は、この映画は、登場キャラクター2人ないし3人(煉獄杏寿郎、魘夢、さらにラストに登場する猗窩座)のうち誰かが推し(推しとは、応援してる好きなキャラクターのこと)という人が行くものなのだと思っています。
もちろん純粋に物語を追っている読者の方もいらっしゃるとは思うんですが‥自分はストーリー<<<キャラクターというように、動機が不純だったので・・
私自身、映画内は推しが大活躍する(というかこの部分しか登場しない…そして、映画内で死んでしまう)ので観に行きました(´∀`)
そして、やはりこれらのキャラクターを観たいという人向けの演出が多数用意されていたように思います。
とにかく映像がきれい
感想ですが、鬼滅の刃はアニメもそうでしたが、やはり映像は美しいですね…!
先に原作を読んでいたので、映像化されていることの感動がすごくありました。
個人的には原作の絵も好きですが、受け付けないという人もいるように聞きます。私もアニメ→原作漫画の順で読んだ部分は、少し物足りなく感じました。それだけ映像、そして音楽、声優さんたちがよいということなのだと思います。
映画の表現は、ストーリーや台詞、キャラのしぐさなど、かなり原作に忠実ですが、映画版に向けての原作表現からの部分的な改変もあり、映画単体として素晴らしい仕上がりになっています。
また、大音量でみると家でみるのとは違うなーと思います。
鑑賞の動機が不純なので、作品として楽しめるかはそこまで気にしていませんでしたが、戦闘シーンなど迫力があって2時間みていてもずっと楽しかったです。
どっちつかず感は少し‥
しかし「映画」と思って見ると、子供向けの演出と大人向けの演出(流血表現なども含む)が混在してる感じが少しすわりが悪く感じました。大人目線でみていると、シリアス路線でいってほしかったり、うるっとしそうなところで、分断されてしまう感はありましたかね‥。原作が少年向けの漫画ですので、それはそうなのかなと思いました。
また繰り返しになりますが、この映画は、物語の中の一部であって、これ単体で完結するわけでないこともあって、作品としてうまくまとめるのは難しいのだろうなと思いました。
結局
大満足です…リピートする人の気持ちもすごくよくわかります。私も推しキャラクターが、大画面で喋って動いているのに大興奮しました。
なかなか娯楽の選択肢が少ないコロナ禍において、すでにリピートしてしまいそうで、少し不安です(笑)
アニメ作品は、Primeビデオから(第一話 残酷)も会員は無料で見られます。ブルーレイ(鬼滅の刃 1(完全生産限定版) [Blu-ray])も出ているんですよね。本当きれいなので、財布の紐を固くしなければ買っちゃいそうで不安です‥(汗)でも、映画版はブルーレイ化したら自分は間違いなく買うと思います。
ちなみに本作、無限列車編の内容は、漫画版では 主に、以下の7-8巻が該当しています。原作をよんでから映画に行くか決めたい方、映画をみたあとに比べてみたい方など、よろしければお試しください(^^)/
個人的には漫画原作→映画と段階を踏むと、感動がひとしおかと思います。
Spotify premiumをおすすめの理由
今日はSpotify premiumをおすすめしたい理由を書いてみようと思います。
Spotifyとはスウェーデン企業によって運営されている音楽ストリーミングサービスです。GoogleやAppleなどが提供するものもありますが、音楽好きにとってこういったストリーミングは今やなくてはならない存在になっています。
Premiumには登録すべき?
まず、Spotifyは無料会員と有料会員を選ぶことができます。私の経験上では、Spotify premiumを利用できる有料会員が絶対におすすめです。
最初、無料版を使用していたこともありますが、音質は落ちます。また、CMははさまるし、曲もスキップできませませんし、聴いていてもストレスが多かったように思います。
音楽好きでしたら、断然Premiumを利用すべきと思います。
良い点
気になったらすぐ検索・すぐ聞ける
どのような音楽配信サービスもそうですが、リコメンドシステムは発達しています。私はあまりそういう使い方はしませんが、アーティストのページからラジオを聞けば、似たテイストの曲を延々と流してくれます。
これに加えて、ラジオ番組でのリコメンドを組み合わせて開拓するようにしています。
ちなみに私は日ごろRadikoを使ってラジオ番組を聞いているんですが、楽曲一覧がでてきます。気になった曲やアーティストにはすぐとぶことができます。ただ、このアプリから直接Spotifyにとぶことができません… Amazonや iTunesには対応している模様。。
ほかにも、このブログでも取り上げているYoutube配信をきっかけに、知った舞台の楽曲について、CDをSpotifyで改めてフルに聞くことをよくやるようになりました。
キュレーションは結構いい
ストリーミングには、プレイリストとして知らない楽曲も好みにあわせてリコメンドしてくれる機能がありますが、Spotifyのプレイリストはついつい聞いてしまいます。
ありきたりと思うものもありますが、好みをしっかり分析してくれてるなと感じるプレイリストもあります。
何年代のどのジャンルの音楽〜など、有名どころをうまくパッケージしてくれていらように思います。
注意が必要な点
収録は強み弱みがある
残念ながらすべての曲が聴けるわけではなく、登録されていないアーティストもいます。また、アーティストの中でもアルバムすべてが収録されているわけではありません。
好きなアーティストがいたとしても、よくみると、配信用の楽曲しか提供してない方もいます。こうした戦略はストリーミングサービス自体の収益構造によるものと思いますが、絶対に聴きたい曲が収録されているかは無料版で試してみた方がよいと思います。
一方で、ほとんど聞いたこともないようなアーティストの楽曲にもよいものが見つかったりしているので、普通に音源を買ったりするよりは面白いなと思いました。
ランキング上位に出てくるのはその時の流行り
ランキングも出てきますが、上位は映画に使用されたもの、などが多いです。例えばSpotifyをクリスマス時に使用したら、どんなアーティストも、トップはみんなクリスマスの曲になってることが多かったです。
良くも悪くも、企業によってキュレーションされたものが皆さんに届いている(届きやすくなっている)のだと思います。
こういう点も踏まえて最後におすすめの使い方を紹介したいと思います。
結論:合わせ技がおすすめ
私もSpotifyを使い始めた頃は、大海原に投げ出されたようで、このサービスのポテンシャルを発揮できてないと思うことが多かったです。せっかく聞き放題なのに、結局よく知っている音楽しか聴いてないのであれば、もったいない…と感じていました。
このようなに悩みに対しては、Spotifyプラスアルファで、何かインプットになるものを併用すると、開拓し甲斐のあるサービスだと思います^_^
例えば、私は音楽ラジオ番組(FMの深夜ラジオですが‥)で紹介されてよかったと思う曲をSpotifyでフルで聞くということを習慣化しました。関連するアーティストも表示されるので、芋づる式に楽曲を開拓できますよね。
今日は愛用しているストリーミングサービスを取り上げてみました。ストリーミングをうまく利用して、音楽ライフが充実すると良いですよね!(^_^)
【鑑賞記録】ドン・キホーテ(バレエ)をYouTubeで鑑賞
あけましておめでとうございます🎍
昨年末にこのブログを開設し、初心者的な失敗を犯してへこんでおりましたが、年明けに一つめでたいことがありgoogle adsense審査に合格しました。少しでもブログを続けるモチベーションになるといいなと思います✨
さて、今日は、年末年始の舞台鑑賞記録について書きたいと思います。
大晦日に、海外劇場で公開されている「ドン・キホーテ」(動画タイトル:Don Quixote in full from The Royal Ballet - 12 Days of Christmas)を鑑賞しました。
レオン・ミンクス(1826年 - 1917年)という音楽家によるバレエ作品で、まだYoutubeでもギリギリ公開されているようです。ブルーレイにもなっています。
「ドン・キホーテ」といえば、現実と物語の境がわからなくなり風車に飛び込んでいった”ラマンチャの男”という小説のイメージがあります。それに対して、この舞台では、ドン・キホーテはやや脇役の扱いで、ドン・キホーテが目撃した若い男女の恋愛物語がメインに繰り広げられていました。
主な登場人物は
ドン・キホーテ:主人公
サンチョ・パンザ:ドン・キホーテのお付き
ロレンツォ:宿屋の主人
キトリ:ロレンツォの娘
バジル:キトリの恋人の青年
ドルシネア:ドン・キホーテの夢の中のお姫様
騎士道物語を読みすぎたドン・キホーテは、自らを騎士と名乗り、サンチョ・パンザを連れて冒険の旅にでます。旅先の宿屋の娘であるキトリをドルシネア姫と思い、慕うことにします。キトリは父親ロレンツォによって金持ちの男と結婚させられようとしていましたが、恋人バジルと駆け落ちして最終的に結ばれるというあらすじです。
キトリという女性ダンサーが美しいというのはまずあるのですが、合間合間で繰り広げられる闘牛士の恰好をした男性のダンスが、異国情緒を醸し出し、またダンスも力強く見ごたえがありました。衣装も綺麗です。
ドン・キホーテは、途中で存在を忘れてしまうほど踊りません。
「ドン・キホーテ」作曲のレオン・ミンクスも、「白鳥の湖」 「眠れる森の美女」 「くるみ割り人形」を手掛けたチャイコフスキーと同時代の人なんですね。楽曲にはチャイコフスキーばりの優美さが感じられました!
今回も2時間ほどの舞台だったのでディナー開始と同時に上映しましたが、夫婦ともお食事中断してTVの前に着座してしまうほど美しい舞台でした。
いまYoutube上で、以下の「魔笛」とセットで公開されています。ご関心のある方は、どうぞお試しくださいませ(*^-^*)
ゲーム初心者にもおすすめ「ゼルダの伝説」Nintendo Switch
年末年始、ニンテンドーeショップで「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」がセールされるようです。
私は2017年の発売当初購入してクリアしました。ゼルダといえば80年代ころから脈々と続いているシリーズものですが、私はこの「ブレス オブ ザ ワイルド」で初めてゼルダをプレイしました。その結果、ゲームのクオリティの高さにめちゃくちゃ感動して、大のゼルダファンになってしまいました‥。
この記事ではゼルダ初心者・Nintendo Switch初心者として、本作をおすすめしたい理由や、やってみての難易度を書いてみたいと思います。www.nintendo.co.jp
ゲーム初心者にもおすすめしたい理由
美しすぎる自然の表現
まず、何よりもゲームとしての面白さだけでなく、ゲームの中の世界が美しすぎるという点です。岩肌、水面、木々、雪山…どこをみても、リアルで美しすぎる自然の表現がゲームの中に見事に実現しています。
ゲームの中で天気も変わりますし、時間、季節もかわります。晴れているときに風が吹くとさわーっと草が揺れて、水面もきらめきます。雨が降ると、土は濡れてゆき、空や山々も装いを変えます。一瞬一瞬の自然の美しさをとてもよく表現しているゲームだなと感動しました。
もちろんムービーも映画作品のように美しいです。
どこまでも旅できるオープンワールド
最近のゲームは、「オープンワールド」といって、ゲーム内の仮想世界を自由に旅することができます。広大な大地を、走って、馬に乗って、マントのようなもので空を飛んで、時に崖をよじ登って、好きな場所に旅することができます。文字通り、世界の果てまで旅することができます。
プレイ中にくたびれて、メインストーリーを前に進めたくないときは、ひたすら馬に乗って疾走するということをやっていました。それだけでも景色が変わり、楽しいゲームなのです。野生の馬にうまく飛び乗って捕獲します。
もちろんカメラアングルは自在に変えられますので、好きな方向から風景を堪能することができます。
主人公をスムーズに操作できる
先ほども書きましたが、歩く、ジャンプする、走る、馬に乗る、マントのようなもので空を飛ぶ、よじ登る、泳ぐなど主人公を多様に動かすことができます。
それも、コントローラー一つで、スムーズに行うことができます。このゲームをやるまで、ゲーム経験が浅かった人間にも自由に動かせました。Nintendo Switch恐るべし・・。
あまりに操作がスムーズに行えたので、本作をプレイ中は、現実世界でも壁をみたら「よじ登りたい」、高いところにいたら「マントで飛び降りたい」 と思ってしまうほど、ゲームに没入しました。ほんとにやったら危険人物です😂
今、ニンテンドーeショップでたたき売りされていた「FF10」(2001年)をダウンロードしてやっていますが、カメラアングルが切り替えられないこと、走る・泳ぐといった単純な操作しかできないことが少し物足りなく感じています。FF10もムービーなどはきれいなのですが、やはりこの20年ほどの間でかなり技術が進歩したのだなと感じさせられます。
攻略は難しいか?
長編のゲームを始めるときに不安なのが、「このゲーム買ってちゃんと攻略できるかな‥」ということ。
ゲーム歴は成人してから‥という書き主の目線からの感想を紹介したいと思います。
ボス戦は難しい
このゲームはアクションが挟まりますので、相応のコントロール力がないと、攻略することは難しいです。
戦闘はアクションですが、日々の戦闘はそこまで難しくないです。多少強い敵がいても、隠れたところから爆弾などをうまく投げるなどして、攻撃するなどができます。
またネットで、攻略サイトを見ながら進めていけば、ある程度までは難なく進めます。
ある程度というのは、特にボス戦は、ジャンプやバク転を駆使してうまく敵の攻撃をよけて、かつ必殺技を繰り出さないといけないので、アクションゲームが苦手な人には難しいかもしれませんね。。
特に、私は手先が不器用な方なので、どうしても出来ないアクションの部分だけは別の人にお願いしてなんとか前に進めたということがあります。ただ、訓練して、アイテムをがんがん消費すれば、苦手な人でもクリアすることはできるみたいです。うまく技が決まると、気分爽快です。
やりだすと時間はとられる
プレイし始めると、時間を経つのは忘れます。
特にこちらのゲーム、買った当初は、朝から晩までプレイしてしまった日が何日かありました。ここで体験できる何もかもが新鮮すぎてやめられないのです。
裏返せば、没入感がすごく高いから時間がたっているのを忘れてしまうわけで、これは本作の魅力でもあると思います。日常に疲れ、この年末年始は時間を忘れたいという人にはおすすめかもしれません(笑)
クリアできなかったとしても、やってよかったと思える、そのくらいクオリティの高いゲームだと思います。
こだわりポイント
主人公が喋らないのもイイ!
このゲームでは、主人公は最低限の声しか発しません。
主人公がおしゃべりなゲームってあると思うんですが、声や喋り方、内容がしっくりこなかったら、それだけでいまいち没入できなかったりします。
本作は主人公がほぼ喋りません。おかげで主人公の人物像について自由に想像できるので、それもありがたかったなと思います。
ミニゲームもおすすめ
メインストーリーを進めていく中で謎解き要素がでてきたり、宝探しのようなミニゲームも豊富に用意されています。
私のように、大長編ゲームをやることに慣れていない方には癒しになると思います(*´ω`)
おわりに
最後に、このゲームはSwitch本体画面ではなく、TVなどの画面につないでやってほしいゲームです。
これはおせっかいかもしれませんが、美しい大自然の中にいることを体感できるのがなによりの魅力かと思うので、このゲームは圧倒的に大画面につないでプレイすることをおすすめしたいです。
まだ購入されていない、購入を迷っているという方は、ぜひともこの機会にチェックしてみてくださいね(^^)/
【鑑賞記録】モーツァルト「魔笛」をYouTube鑑賞
クリスマス特典でYouTubeで無料配信されている、モーツァルトのオペラ「魔笛」をみました。
この作品を観たのが2回目で、英語字幕付きだったので、内容はよく理解できました。2時間30分ほどあるので、夕食を食べながら上演開始しました。
「魔笛」は、モーツァルトの大ヒット作で、ドイツ最初のオペラともいわれたそうです。
主な登場人物は
タミーノ(王子さま)
パミーナ(お姫さま)
パパゲーノ(猟人)
夜の女王(お姫様の母親)
ザラストロ(味方?敵?の男性)
王子さまが、捕らわれてしまったお姫さまを探しに行くというRPGのようなあらすじです。なぜか部外者であるパパゲーノもついていきます。
夜の女王のアリアとパパゲーノの歌が印象的です。
お調子者のパパゲーノにはパパゲーナという恋人ができます。キャラクターがなかなか強烈です。
オペラやクラシックは最も馴染みのない芸術ジャンルと思っていましたが、最近YouTube鑑賞という習慣がうまれたことで楽しめるようになってきました。劇場に足を運ぶ玄人の方の体験とは違いますが、家だと楽な格好でお酒飲みながら見れますし…
まだロイヤル・オペラ・ハウスのチャンネルより公開中です。もし関心のある方は、詳しい公開情報については過去記事よりどうぞ(^^)
クラシック初心者におすすめしたい一冊
年末といえば、ベートーヴェンの「第九」。2020年は、ベートーヴェン生誕250年ということで、コロナがなければ国内でも多くのコンサートが開かれたのだろうと思います。
クラシック音楽といえば、聞きなれた曲や好きな作曲家があっても、それが生まれた時代や経緯を体系的に知ることはなかなか難しいものです(-_-;) やはりクラシック音楽を深く知るには時間と資金力という壁が立ちふさがり、私もクラシック教本を幾度と手にとっては挫折してきました。
今日はそんな私でも読みきることができた、クラシック音楽の歴史を概観できる本について書きたいと思います。
『クラシック名曲全史』
これまでに手を出してきたクラシック音楽の教科書では、なかなか興味が続かず読み切れないことが多かったですが、こちらの本は、読者の興味をひく仕掛けがいくつもなされており、楽しく読むことができました。この記事では、この本をぜひともおすすめしたい理由を書いてみたいと思います。
解説が丁寧
クラシック音楽の基本から説明してくれています。私は、曲名の読み方もわからなかったですが、本書を読んでようやく理解しました。
例えば、第九で有名な「歓喜の曲」は、「ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調 作品125 「合唱付」」と示されています。交響曲・第九・ニ短調・125…どれが曲名??とこれまではなっていましたが、一つ一つが何を意味しているか分かるようになります。
クラシック音楽の中にあるジャンル、「交響曲」、「管弦楽」、「協奏曲」‥の違いも、はじめに説明されてあるので初心者にも安心です。
切り口がキャッチー
本書の切り口が、クラシック音楽を「教養」としてではなく「ビジネス」の視点から、扱った本で現代的な目線でも共感しながら読めるようになっています。
ビジネスの世界と同じくクラシック音楽の業界も非常に厳しいのです。…クラシック音楽を作曲家たちの芸術性の発露としてみるだけでなく、ビジネス的な視点でとらえ直すことで、「教養」という枠を超えた新しい発見を読者の方にお届けできるのではないかと考えています。
まえがきにはこののように書かれていますが、本当にそのような内容になっていました。作曲家たちが生き残りをかけて何を行ってきたか。この本も、オーディエンスを飽きさせないことの大切さをよく理解されている方が書いた本なのだなと思いました(^^)
音楽を聞きながら読み進められる
表紙にあるように、視聴できるQRコードがついています。スマホからQRコードを読ませると、サイトにとび出だしを無料で視聴することができます。(ただし、視聴サイトではアカウント登録が必要)。サイトで全曲視聴するためには、月額1000円ほどかかってしまうので、私的にはそこからSpotifyにとべるとなおよかったな~と思います。
わかりやすい年表つき
これだけは押さえたいという情報をまとめた年表をシンプルに提示してくれています。本書を読んだ後、年表をみるとクラシック音楽がどこからはじまり、どう変化してきたかの大まかな見取り図を得ることができます。
おわりに
今年はベートーヴェン生誕250年だったので、コロナがなければ‥と悔やまれるところです。でも各国のYoutube配信の取り組みがすすんで、新たな楽しみを知ることのできた年でもありました。
YouTubeではサントリー1万人の第九2020年版がみられるようです(*'▽')
なんとなく聞き流していた曲も、背景を知ればより楽しめること間違いなしです★ この年末、何か読もうかと思っている方に、ぜひともおすすめしたい一冊です。